2021/06/01
44日目。
本日の走行ルートはこちら。
今日は岩見海浜公園でキャンプしたところから。
海が見えるキャンプ場だったから風が心配だったけど、今朝もほとんど無風だったから撤収も楽でよかった。
…駐車場まで荷物を運ぶことを除けば。
たかが数百メートルの距離なんだけど、30キロ近い荷物を持って歩くのはかなり苦痛だった。
感染対策のためリヤカーの使用を制限していますって看板が出てたけど、リヤカーを使わせないことでなんの感染対策になるのか聞いてみたいもんだよ(半ギレ)
朝から大汗をかいて、荷造りできたら出発。
今日の一発目は石見銀山に行ってみます。なんか有名だし、ぱぱっと見られそうだし。
……これがとんでもない勘違いであったと知るのは、石見銀山に到着してからのことである(おおげさ)
石見銀山大森観光案内所に到着。
案内書駐車場にでっかい石見銀山のジオラマが。
え…? 石見銀山ってこんなに広いの…?
ボランティアのガイドさんに話を聞いてみると、龍源寺間歩という大きな坑道に行って帰って、往復2時間ほどかかるとのこと。
でもまあ、ここまで来たのに行かない選択肢もないので、がんばっていってみることに。
ちなみに、貸自転車屋さんが近くにいっぱいあったのだけど全く気付かなかった。ガイドのおっちゃんも教えてくれよw
小さな集落や、ぽつぽつと民家が建つ川沿いの道を歩いていく。
今日は日差しが強くて大変だけど、自然の中を歩くのはすごく気持ちいい。川面も透き通っていて、魚が泳いでいるのがくっきり。
歩いていると、道中で小さな間歩をいくつも発見。間歩というのは坑道のこと。
こういう小さな間歩がすごいたくさんあるみたい。
途中、飼い猫らしき猫たちに遭遇。
自分から近づいてきたからモフってたら、膝の上に乗られて身動きができず。休憩がてら30分ほど地べたに座って猫天国を味わう。
さすがに遅くなってしまうので猫たちに別れを告げ、再び龍源寺間歩に向かって歩き、ようやく到着!
石見銀山を代表する大きな坑道のひとつらしい。
水平に約630m続いており、現在157mの区間が公開されている。
大きな通路の横に小さな通路がいくつも掘りぬかれていて、まるで葉脈のよう。
採掘作業は、暗闇・油煙・石塵と、かなりの重労働だったらしい。その代わり賃金も良かったみたいだけど。
竪孔。
溜まった水を、ここから100m下の永久坑道っていう水抜きのために掘った坑道に排水していたんだって。
真っ暗で見えないけど、この穴が100mもの深さがあると思うと怖い…怖くない?
龍源寺間歩を出たら、再び駐車場へ歩いていく。本数は少ないけど、バスの代わりにカートが巡回している。
乗りたかったけど時間が合わなかった。
帰り道に撮った写真。
なんだかすごく郷愁を感じる一枚。田舎の夏って感じ。
駐車場に帰ってきて無事にゴール!
往復でちょうど2時間経ってて、ガイドさんが言った通りだった。猫と遊ばなければもう少し早かったけどw
今回は疲れちゃったから行かなかったけど、石見銀山集落の町並みとかも面白いみたい。
カートとかレンタサイクルを有効活用したほうが石見銀山をいろいろ見られると思う。
石見銀山を後にして、次は三瓶山へ。
実は昨日このあたりでキャンプする予定だったんだけど、チェックインに間に合いそうにないから諦めたのでした(計画性皆無)
広域農道を走って三瓶山高原道路に合流。
大きな三瓶山がくっきり見える! そして白い蝶がたくさん飛んでいて、まるで花びらが舞っているかのよう…。
しかし今調べてみたら、蝶ではなくキアシドクガという蛾らしい。この時期に大量発生するんだとかなんとか。
ちなみにドクガという名前だけど毒はないそう。ややこしい名前してんな、お前な。
石見銀山トレッキングで猛烈に腹が減ったので、山の駅さんべでお昼休憩に。
今日は天気もいいから三瓶山がくっきり。左が男三瓶山、右が子三瓶山。
なんだか筑波山を思い出す。
山の駅さんべ。
三瓶山周辺はおしゃれなお店がいっぱい。今日は定休日だったけど、いろんな博物館もあって楽しそう。
山食丼と三瓶高原ミルクを注文。
山食丼は甘辛く煮付けたお肉と、さっぱりした野菜の組み合わせの丼で、美味しくいただいた。
最近牛乳も飲んでなかったからミルクもうまし。
お昼を食べた後は山の駅周辺を散策。
定めの松。
石見銀山の初代御料が植えたものらしい。よくわからんけど(適当)
ほかにも楽しそうなスポットがたくさんあったんだけど、火曜日は定休日のところが多くて残念でした。
三瓶山はキャンプもできるし、自然が多くてすごく気持ちいいところだった。ぜひ島根に訪れた際は行ってみてください。
三瓶山をぐるっと一周した後は、いよいよ出雲に向かう。
三瓶山から出雲まで30分ほど。途中海の見える駅、田儀駅の寄り道。
きれいな駅だなあ。しかし、行ってみたいところリストに入っていたから来てみたけど、なんでリストに入れたんだっけ?(アホ)
田儀駅で撮影会の後は今度こそ出雲大社へ。
出雲大社に到着。
きりっとした雰囲気なのかと思ってたら、そんなに肩ひじ張らない感じの雰囲気。
出雲市街も思ったより都会っぽくなくてのんびりした感じ。こういうのんびりした雰囲気、好きだなあ。
菖蒲がきれいだったから思わず一枚。
最近のスマホはぼかすのも自然ですごい。
因幡の白兎に因んだうさぎの像が。
3匹とも違う顔しててかわいい。
出雲大社は二礼“四”拍手一礼。
忘れてて二拍手にしちゃった。四拍手は四季を示すとか、東西南北を示すとかいろんな説があるみたい。
出雲大社にお参りが終わったら、お次は近くにある古代出雲歴史博物館へ。
立派な博物館だけど入館料は500円くらいだったかな。山陰はJAF割引が効くところが多いから、訪れるときは忘れずに持っていくと吉。
ここは銅鐸や銅剣などの発掘されたものの展示や、出雲大社の歴史、神話をわかりやすく映画で上映するなど、歴史に詳しくなくてもかなり楽しめるスポット。
10世紀頃、48mにもなる高さの出雲大社本殿があったのではないかという学説に基づいて再現されたミニチュア。
柱として使用されたと思われる杉の柱が出土している。巨大な杉の柱を3本束ねた物を一つの柱とし、それを9本使用して支えていたと考えられてる。
しかし、確実に本殿があったという証拠にはならず議論に決着はついていないそう。
風土記。
各郡や郷の鉱物・動植物や海産物・その地に伝わる伝承などをまとめて、朝廷に提出させたもの。完全なものが残っているのは出雲の風土記だけらしい。
銅鐸と銅剣。
島根は青銅器が数多く出土されており、銅剣358本は同じ場所から見つかっている。光っている銅剣は当時の輝きを再現したもの。
祭祀において重要な役目を果たした青銅器がなぜ大量に土に埋められて見つかったのか、未だに理由は解明されていないらしい。まさに歴史のロマン。
他にも数多くの展示があってかなり楽しかった。
出雲大社とセットで訪れると、神話や歴史に興味がわく事間違いなしのスポット。
歴史館を出たらもう夕方。
今日は夕日がきれいに見えそうなので、日御碕灯台と稲佐の浜へ行ってみることに。
日が落ちる前に急いで灯台に向かい、15分ほどで岬に到着。
日御碕灯台は営業時間外なので入れず。しかし、夕日に照らされる白い灯台が美しい。
経島。
ウミネコの繁殖地に指定されている島。一斉にウミネコが飛び立つ姿は圧巻。
灯台からの夕焼けを満喫したあとは、急いで来た道を引き返して稲佐の浜へ。
稲佐の浜。
国引き神話に名が出てくる島。
八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)という出雲の創造主は、出雲を小さく作りすぎてしまったことに悩み、新羅に鍬を突き立てて土地を分割し、分けた土地を縄で引っ張ってきて出雲にくくりつけた、というとんでもないお話し。
夕日を満喫したあとは快活クラブ出雲店へ。
入店後に気づいたが、なんとシャワーもランドリーもない快活だった。
仕方ないので近くの銭湯に行き、下着は同じものを使うことに。くさそう。
夜道を歩いて銭湯に向かう。
前に島根の夜は暗いというネタをどこかで聞いていたが、本当にすごく暗くて笑ってしまった。
街頭が少なくて、大きい道を外れるともう真っ暗。
銭湯から戻ったらブログを書いて今日はお終い。出雲店は完全個室がないからフルフラットで寝たけど、意外と寝られるから次から安いブースでもいいかも。
鍵付き完全個室は奥まったところにあるから出入りが面倒なのも弱点。
明日は境港で水木しげるロードや、水木しげる記念館などを観光したら、鳥取を目指していきます。
ではまた明日。
本日の支出