初心者ライダー旅日記

バイク初心者・キャンプ初心者・長旅も初心者…。初心者尽くしライダーの日本一周ツーリング奮闘記!

2021/06/15

58日目。

本日の走行ルートはこちら。

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快活CLUB 長野高田店からスタート。
今日は楽しみにしていた黒部ダム観光。早めに快活を出発したものの、長野市内は交通量がかなり多くて、なかなか前に進まない…。

市内を抜けるのに30分程かかって、ようやく昨日も通った県道31号線に合流。
その後、黒部ダムへの玄関口、扇沢駅に到着。結局、到着は11時頃になってしまった。

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扇沢駅
すでに雪が残った山が間近に見え、気分を高めてくれる。
構内には黒部の太陽の撮影スタッフの写真パネルも。


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室堂までの切符。
扇沢駅では黒部ダムまでのチケットを。黒部湖で室堂までのチケットを購入する。扇沢から室堂までは往復で9000円ほど。
立山黒部アルペンルートは富山と長野を結ぶ山岳観光ルートで、電気バス・ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバスなどの乗り物を乗り継いで山を登っていく。


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まずは電気バスに乗車して黒部ダムへ。
富山側から黒部ダムを見に行こうと思ったら一日がかりだけど、長野側からだとバス一本で行ける。
モーターのため、乗った感じはまるで電車のよう。エンジンの振動もシフトチェンジのショックもなく、ヒューンとモーター音だけで走っていくから違和感がすごいw


15分ほど乗車したら黒部ダムに到着。
展望台までの220段の階段を登ったら、いよいよ待望のダムとご対面!


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黒部ダム
湖面のエメラルドグリーンがすごく美しい。天気予報を見て日程を調整したおかげで天気も最高。


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黒部ダムの高さは186m。昭和38年に完成するまで7年の歳月がかかったそう。
放水している写真が有名だが、観光放水は6月25日から開始のため、残念ながら拝めず。リベンジ案件ということで。


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破砕帯の湧水。
機材運搬のために掘られた大町トンネルの工事で、軟弱な地盤の破砕帯に直面。毎秒660リットルの水が吹き出す破砕帯の80mを突破するまでに7ヶ月を要したという。


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ダムのアーチ上から一枚。下の写真はダム中心点近くから真下をのぞき込んだもの。思わずたじろぐ高さ。


お次はケーブルカーに乗り、黒部湖から黒部平へ。ここで室堂までの切符を購入。
黒部湖では遊覧船も出ている。今回は乗船しなかったけど、次訪れたら乗ってみたい。


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ケーブルカー。
乗車したら5分ほどで黒部平に到着。


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黒部平の展望台から一枚。
そびえ立つ立山の迫力は圧巻。下に見えるのはロープウェイのロープ。大観峰に向け、今度はロープウェイに乗り込む。


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今度はロープウェイ乗車前に一枚。
積雪の重さで支柱は倒れてしまうため、このロープウェイは支柱を用いないワンスパンロープウェイという構造らしい。


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大観峰が徐々に近づいてくる。
残雪が残る斜面に雲の影が映って本当に美しい。まだ室堂についていないのにすでに感動しっぱなし。


大観峰に到着!
この時点で標高は2316m。酸素濃度は通常の70%ほど。確かに階段を上っていると少し疲れやすいような気がする。


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この雄大な風景…。あまりにも雄大すぎて、何だか目頭が熱くなってきてしまう。
自分の存在なんてあまりにもちっぽけで、なんだか不安や悩みなんてどうでも良く思えてくる。


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雪のトンネル。
ロープウェイ運行のための除雪作業は相当な重労働なんだとか。


いよいよ室堂へ。室堂まではトロリーバスに乗って行く。現在、トロリーバスが運行しているのは日本中でここだけ。
ちなみに各乗り換えでの待ち時間は5分から10分程度と、待たずに移動できるようになっている。


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立山の主峰、標高3003mの雄山直下を貫くトンネル内を走行していく。
山の中にこんなトンネルを掘ってしまうんだから、人間の執念も恐ろしい。


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室堂に到着。
雪が多く残っており、眩しくて目が開けられないほど。登山でのサングラスの必要性を実感。
山の空気の清涼さ、雄大な景色、残雪の美しさ…。こんな高山には登ったことがないので、もう全てに感動。


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遠くに見えるのがおそらく雪の大谷。そびえ立つ雪の壁の間を歩く「雪の大谷ウォーク」も人気らしい。
時期にもよっては雪壁の高さは20mにもなるそう。


今度は室堂周辺を散策。
ミクリガ池という池があるそうで、池の周辺を散策する初心者コースを歩いてみることにした。


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舗装路なのかと思いきや、雪の上を歩く場面がけっこうある。ワークマンのローカットシューズを履いてきてしまったので、滑るわ靴の中に雪が入るわで大変w
アルペンルートを使うにしてもハイカットの靴の方が安全かも。けっこう道もゴロゴロしているしね。


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カラマツ。
高山に生息する松で、斜面の崩れが止まったり、ライチョウの巣作りの場所になったりと、なくてはならない樹木なんだとか。


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ミクリガ池。
立山火山の水蒸気爆発でできた池。深さは15mもあるそう。
みくりは「御厨」と書き、神様の食物を調理するところを指すらしい。


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散策の途中の写真。
澄んだ雪解け水が流れていた。雪が溶け、立山に夏が来るのはいつになるのだろう。


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向こうに見える立山室堂山荘。


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山荘前に到着。本当に空が近い。


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立山参道の石塔並びに石仏群。
立山はすでに奈良時代には神山と称され、篤い信仰を集める山岳宗教の霊山だったとか。
こんなに美しい山なら崇めたくもなる。日本人の信仰の原点は自然崇拝なんだなあ。


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池の周りを一周して室堂ターミナルに無事帰還!
帰りのトロリーバスの改札開始まで少し時間があるので、立山自然保護センターを見学。


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ライチョウの生態を紹介する展示が主な内容。
ライチョウは日本がユーラシア大陸と氷で陸続きになっていた氷河期の時代に渡って来た、まさに生きた化石
氷河期の後、日本に住み着いたライチョウは厳しい寒さが残る立山周辺にのみ分布しているんだとか。
今回は見られなかったけど、運がいいとライチョウが見られるそう。


帰りも乗り物を乗り継いで下山し、扇沢駅に到着。
行く前は交通費が高いなあと躊躇したけど、本当に行ってよかったスポットでした。登山でしか見られないような高山の風景を、1万円程度で気軽に見に行くことができると考えると本当にお安い。
時間が取れるなら、長野から富山方面に抜けていっても楽しいかもしれない。いつかまた、必ず再訪したいスポットでした。


下山したあとは安曇野を通って、松本市の快活で今日は終了。明日は安曇野の大王わさび農場を観光した後、諏訪市方面に抜けていきます。
明日は天気が怪しいので、臨機応変に対応していく所存であります(いきあたりばったり)

ではまた明日。


本日の支出

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